お知らせ
2019年02月20日 展示情報
沖縄美ら海水族館ではこの度、新種のコシオリエビ類を発見し、島根大学エスチュアリー研究センターの大澤正幸氏と共同で報告論文を公表しました。また、本種の世界初となる展示を開始しましたので、お知らせいたします。
≪シマツノコシオリエビ≫
学名:Eumunida balteipes
10年以上にわたり「ミナミツノコシオリエビ」として展示を継続してきた種ですが、実は新種であったことが判明しました。ツノコシオリエビ属の仲間は、これまで世界中から25種、日本からは9種が知られています。
和名の「シマ」及び種小名の「balteipes」は、本種の特徴のひとつである「縞模様の脚」を表しています。
2019年3月末まで(予定)
※生物の状況により展示を終了することがあります。
2個体 はさみ脚の先端から尾の先端まで15㎝
今回新種として報告し、展示を開始したシマツノコシオリエビは、久米島にある沖縄県海洋深層水研究所の取水口(水深612m)より、海洋深層水と共に汲み上げられました。
沖縄美ら島財団が管理運営する沖縄美ら海水族館では最長で7年間本種の飼育を継続しており、食性や同種間で縄張りを持つことなど、生態の一端を解明しました。今後も飼育展示を通し、本種の生態解明や繁殖につなげたいと考えます。