お知らせ
2023年04月05日 展示情報
※この展示は終了しました
沖縄美ら海水族館ではこの度、12年ぶりに「ナガサキトラザメ」の赤ちゃんの展示を開始しましたのでお知らせいたします。
南日本から東シナ海にかけて広く分布し、水深80-210mの大陸棚や大陸斜面に生息するトラザメの仲間。
全身に散らばる明瞭な黒点が特徴で、最大で全長60㎝程になる。卵生で、卵は1-2か月程で孵化する。
令和4年12月12日~15日に飼育中のナガサキトラザメが6個の卵を産卵しました。
産卵から約1か月後、令和5年1月22日~31日に6個体全ての仔ザメが卵から孵化しています。
当館では約12年ぶりのナガサキトラザメの赤ちゃんの誕生です。仔ザメは活発に餌を食べる様子が観察されています。愛らしい見た目のナガサキトラザメの赤ちゃんをぜひご覧ください。
また、同時にナガサキトラザメの赤ちゃんが孵化する瞬間や、珍しい繁殖生態についても解説パネルでご紹介しています。併せてご覧ください。
沖縄美ら海水族館「深海の小さな生き物」
2個体(全長11㎝)
令和5年4月5日(水)~
※生物の状況により予告なく展示を変更することがあります。
サメの繁殖方法は、赤ちゃんを産む「胎生」と、卵を産む「卵生」に大きく分けられます。卵生のサメは一般に、母ザメが産み落とした卵の中で赤ちゃんが成長しますが、ナガサキトラザメは長期にわたって卵を体内に保持するため、赤ちゃんは母体内の卵の中で孵化直前まで成長します。これは卵生と胎生の中間的な方法だと考えられることから、本種はサメの繁殖方法の進化を解明する上でとても重要です。
当館では、定期的な超音波画像診断を行い、本種を含む様々なサメ類の繁殖生態解明を目指しています。