お知らせ
2023年06月15日 展示情報
この度当館では、イバラエイの飼育下繁殖に世界で初めて成功し、赤ちゃんエイ(生後8か月)の公開を開始しましたのでお知らせいたします。
インド洋・太平洋の熱帯域(国内では八重山諸島および小笠原諸島周辺)に分布し、大陸棚やサンゴ礁域の砂地や礫場に生息する。
体表背面は、小さな棘で覆われていることからイバラエイと名付けられた。
本種の皮は、「梅花皮(かいらぎ)」と呼ばれ、加工され刀剣の持ち手部に利用されていた。
本種は飼育例が少なく、繁殖に関する知見はほとんど得られていません。
当館では2021年5月26日に本種(八重山諸島より採集)の交尾が観察され、約1年4か月後の2022年9月18日に出産が確認されました。
妊娠した母個体の体調管理や、産まれた赤ちゃんエイの飼育水温や栄養管理などを通し、世界で初めてとなる本種の繁殖に成功しました。
当館では引き続き、飼育展示を通して、本種の生態解明に取り組んでまいります。
メス 1個体
出生時の体幅:56㎝,現在の体幅:78 cm
2023年10月9日より、「黒潮の海」に展示場所が変わりました。
※生物の状況により展示を終了することがあります。
黒潮探検
8:30~11:00(10:45)、17:30~閉館(閉館15分前)※カッコは入場締切時刻
※赤ちゃんエイがご覧頂ける「黒潮探検(水上観覧コース)」は11:00~17:30動物の健康管理作業のため、観覧不可時間となります。