お知らせ

2023年10月18日 展示情報

クローンがたくさん!増殖中のリンゴカワリギンチャク 世界初展示

沖縄美ら海水族館ではこの度、世界初となるリンゴカワリギンチャクとクローン個体の展示を開始しましたので、お知らせいたします。

リンゴカワリギンチャク
≪リンゴカワリギンチャク≫
学名:Isohalcurias malum

 国内では、和歌山県浦上、鹿児島県~沖縄県久米島沖の水深200m-375m付近に分布するカワリギンチャク科の一種。2023年6月に新種記載された。本種の学名(malumはラテン語でリンゴの意)および和名は、赤と黄色の配色がリンゴに似ていることに由来する。青色照明下で体壁黄色部が黄色に蛍光する。


 


足盤分裂する本種分裂後の小さなイソギンチャクは各々移動して成長する

今回展示を開始したリンゴカワリギンチャクは、広島大学の練習船「豊潮丸」による深海調査で、2019年5月に奄美大島西の水深300m付近で採集されました。
リンゴカワリギンチャクは足盤部分がちぎれ、ちぎれた部分が成長する無性生殖を行うことが当館の飼育観察によって世界で初めて確認されました。足盤分裂による無性生殖で1個体から新たに20個体以上のクローンを形成し、当館に搬入された10個体のリンゴカワリギンチャクは、約4年で200個体以上に増えました。
沖縄美ら海水族館では今後も引き続き、沖縄周辺海域での深海調査や飼育展示を通し、希少な深海生物の生態解明に繋げていきます。

展示場所

沖縄美ら海水族館 「深海の小さな生き物」

展示個体

25個体 全長約5mm~100mm
※生物の状況により展示を終了することがあります。

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