お知らせ

2024年02月22日 展示情報

幻の赤いシチューマチ「セダカタカサゴ」を世界初展示‼

 沖縄美ら海水族館では、日本での捕獲記録が極めて少ない「セダカタカサゴ」の世界初となる生体展示を開始しましたのでお知らせいたします。

セダカタカサゴ
セダカタカサゴ
学名:Pinjalo lewisi
沖縄名:アカシチュー

 名前にタカサゴとつくが、全長50cmに達するフエダイの仲間で、水深60mほどのやや深みに生息する。全身赤い体色が特徴。生時、体側には濃い紅色の斜帯が現れる。また、尾柄上部の白色斑も本種の特徴。日本での捕獲例は非常に少なく、生態についても不明な点が多い。
八重山諸島以南のインド・西部太平洋に分布。

 シチューマチはアオダイ(体色は青色)の沖縄方言の呼名です。セダカタカサゴはそのアオダイと同じフエダイ科で形態も似ているためアカシチュー(赤いシチューマチ)と呼ばれています。

本種は文献による記録も少なく、世界の水族館でも飼育例のない「幻の魚」です。今回、過去の漁獲記録を基に西表島の漁業者の協力を得て、2024年1月に採集しました。これまで当館での飼育により、生時は体側に濃い紅色の斜帯が現れることがわかりました。現在は、「熱帯魚の海」水槽内の比較的水流が速い場所で、10個体が群れで遊泳する様子が観察できます。

当館では引き続き、飼育展示・調査を通して、本種の生態解明に取り組んでまいります。

展示場所

沖縄美ら海水族館 「熱帯魚の海」

展示期間

~2024年5月6日まで(予定) ※2024年5月11日(土)より展示を再開。
※生物の状況により予告なく展示を変更することがあります。

展示個体

7個体(全長25~30cm)

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