お知らせ
2024年08月10日 展示情報
沖縄美ら海水族館では、海底洞窟調査で採集されたオオヒカリキンメの展示を開始しました。
沖縄島および南シナ海や太平洋沿岸の浅海域に生息する夜行性魚類。眼の下に大きな発光器を持ち、発光バクテリアを共生させることで発光する。発光を点滅させる方法は、発光器を回転する「回転型」のヒカリキンメダイとは異なり、黒い幕で発光器を覆う「シャッター型」となる。ヒカリキンメダイの仲間は、索餌や被食回避、仲間との情報伝達のために、光の点滅を調整することが知られている。
当館では、2024年7月に地元漁業者とダイバーの協力のもと、沖縄本島周辺の水深30メートル付近にある海底洞窟を調査しました。超高感度カメラを洞窟の周囲に設置して観察を行った結果、日没のおよそ1時間後に20尾を超えるオオヒカリキンメの群れが洞窟から出現し、周辺を遊泳する様子を捉えることに成功しました。
オオヒカリキンメは、国内では2013年に初めて沖縄で1個体が捕獲され、生息が確認された種です。
本種は光に非常に敏感で、日中は発見できないこと、夜間は2~3尾で遊泳することが多いことが本調査によって確認されました。
当館では今回の調査中に捕獲した2個体の展示(国産種として初)を開始しました。
海底洞窟調査で得られた映像とともに、本種の放つ光をご覧ください。
沖縄美ら海水族館「海のプラネタリウム」
2個体
2024年7月22日~
※生物の状況により予告なく展示を変更することがあります。