お知らせ
2025年06月03日 展示情報
サンゴ礁への旅 個水槽内で増殖したホンダワラの仲間「キシュウモク」の生育が最盛期を迎えています。
亜熱帯性ホンダワラ類の一種で、沖縄本島では春から夏に繁茂し、さまざまな生き物の隠れ家や生活の場として利用されますが、近年では食害や生息環境の変化などにより、その生息場所は減少傾向にあります。当館では数年前から本種の増養殖に取り組んでおり、展示個体は全て水槽内で繁殖に成功したものです。キシュウモクは充分に成長すると、生殖器床(せいしょくきしょう)と呼ばれる繁殖器官を形成し、卵と精子が受精することによって増殖します。
ホンダワラ類は、地球温暖化の原因物質となる二酸化炭素を体内に取り込み、その後海水中や海底に長期間貯留するなど、重要な役割を担っています。 沖縄美ら海水族館では、飼育下で培った本種の増殖技術を、野外の保全研究に繋げたいと考えています。
サンゴ礁への旅 個水槽
約15株
2025年9月上旬ごろまで
※生物の状況や水温の変動により、展示期間が変更となることがあります。ご了承ください。