お知らせ
2018年08月21日 展示情報
沖縄美ら海水族館の深海コーナーにおいて、紫外光照射により体色がガラリと変化(蛍光)する深海魚「エソダマシ」の展示を開始しました。
≪エソダマシ≫
学名:Aulopus damasi
伊豆沖からオーストラリアの水深100~500mに広く分布するヒメの仲間。沖縄では水深300m付近に生息する。ヒメの仲間であるもののエソの仲間に似ていることが和名の由来。
沖縄美ら海水族館「深海の小さな生き物」
2個体(全長約20cm)
9月末まで(予定)
※生物の状況により期間前に展示を終了することがあります。
このたび、飼育を通し本種が紫外光照射により青白く蛍光することを世界で初めて確認しました。
今年6月8日と7月25日に行われた水族館独自の深海生物調査において水深350m付近から採集した個体を展示。地味な赤い体色が紫外光照射によって青白くかつ強く蛍光した姿をみることができます。
本種の蛍光する体色にどのような役割があるのか全く知られておらず、飼育下での観察を継続することで、深海生物の蛍光現象のなぞに迫りたいと考えています。
サンゴの仲間などで紫外光や青色光を照射すると蛍光色を発する生物が知られていましたが、近年、ダイビングによる調査の発展により、魚類においても蛍光する種類が発見されるようになりました。その種類は180種類以上に及んでいます。当館の深海コーナーではこれまで黄色く眼が蛍光するアカタマガシラや、白色や黄色に蛍光するマダラハナダイなどを展示しています。