お知らせ
2020年01月17日 展示情報
沖縄美ら海水族館では新種のクラゲを発見し、世界初となる展示を開始しましたのでお知らせいたします。
≪デイゴハナガサクラゲ≫
学名:Olindias deigo
本種の属するハナガサクラゲ属は世界で6種、日本からは最も美しいクラゲと言われるハナガサクラゲ1種が知られている。本種はハナガサクラゲと似ていますが、外傘触手の数が少ないこと、色彩が淡いことなどの違いがあり、DNA分析の結果も合わせ新種と認められました。
本属としては、実に114年ぶりの新種報告となります。
サンゴ礁への旅 個水槽「サンゴ礁の小さな生き物」
デイゴハナガサクラゲ 2個体 傘の直径約8cm
~2020年2月末まで(予定)
※生物の状況により展示を終了することがあります。
今回新種として報告したデイゴハナガサクラゲは、当館が本島北部から採取した個体の標本などを基に記載されました。沖縄美ら島財団が管理運営する沖縄美ら海水族館では本種の繁殖に成功し、その生態を解明するための研究も行っております。
和名の「デイゴ」および種小名の「deigo」は、本種が沖縄の代表的な花である「デイゴ」が咲く、春から夏にかけて多く出現することや、デイゴのように多くの人に親しみを持ってもらえるようにと名付けられました。
「デイゴ」を連想させるような美しく蛍光発色する姿をぜひお楽しみください。
当館では引き続き、飼育展示を通して、沖縄に生息するクラゲ類の生態解明に取り組んでまいります。