お知らせ

2021年03月26日 施設情報

日本初記録!国頭村沖で採集した「アダヒメオコゼ」を展示

沖縄美ら海水族館では、これまで世界で1個体しか採集例のなかった稀種「アダヒメオコゼ」の採集・飼育に成功し、世界初となる生体展示を開始しましたのでお知らせいたします。

アダヒメオコゼ

≪アダヒメオコゼ≫
学名:Minous groeneveldi

全長10cmほどの小型のカサゴの仲間。体は全体的に淡い黄色で、体側中央に暗赤色の縞模様がある。胸鰭の一部を脚のように使い、海底を歩くように進む。
2018年にインドネシアから新種として報告されたが、今回、日本近海における分布が初めて確認された。

展示場所

サンゴ礁への旅 個水槽「サンゴ礁の小さな生き物」

展示個体

1個体 全長約8cm

展示期間

~2021年5月末まで(予定)
※生物の状況により期間前に展示を終了することがあります。

   

本種はインドネシア産の1標本と水中写真に基づき2018年に新種として報告されましたが、それ以降は発見例の無い謎多き魚でした。
2020年3月16日、国頭村安田沖で漁をしていた漁業者から「見たことのない魚が捕れた」と連絡があり、その後、生きたまま水族館に搬入されました。当館スタッフと近畿大学の松沼瑞樹博士による調査の結果、ヒメオコゼ属の稀種Minous groeneveldiに同定されました。なお、本種には和名がなかったため、採集地である「安田」の地名にちなみ、新和名「アダヒメオコゼ」を提唱しました。
これまでの飼育観察から、本種が胸鰭を使って海底を歩くように進むこと、餌を捕る時以外の多くの時間を砂に潜って過ごすことなどが明らかになりました。
今回の発見は本種の日本海域からの初確認であると同時に、謎に包まれた本種の生態を解明する貴重な手がかりとなることが期待されます。
当館では引き続き、飼育展示を通して、本種の生態解明に取り組んでまいります。
(本件詳細は学術雑誌「Fauna Ryukyuana」に掲載されました。)

論文について

著者:宮本 圭・松沼瑞樹・髙野はるか・花原 望・松崎章平
タイトル:Second record of Minous groeneveldi Matsunuma & Motomura, 2018 (Synanceiidae: Minoinae) based on an aquarium-held individual collected from Okinawa-jima Island, southern Japan
沖縄島から採集された飼育個体に基づくアダヒメオコゼ(新称)(Synanceiidae: Minoinae) の2番目の記録
雑誌:Fauna Ryukyuana

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