お知らせ
2021年12月23日 展示情報
この展示は終了しました
沖縄美ら海水族館では12月20日(月)より世界初となる「サメの人工子宮装置」の展示を開始しましたのでお知らせいたします。
多様な繁殖様式が存在するサメの子宮内環境を再現し、胎仔を人為的に育成するための装置。
オオメジロザメやナンヨウマンタなど40年以上にわたりサメ・エイ類の飼育下繁殖に取り組んできた当館の技術をもとに5年前から開発(サメの人工子宮装置は現在、国際特許を申請中)。装置内は、海水とは異なる特別に調整された液体で満たされており、胎仔に最適な環境が保たれている。
2021年3月には、本装置を用いて深海ザメの一種ヒレタカフジクジラの胎仔を146日間育成し、人為的出産に世界で初めて成功。得られた知見を基に、装置を再設計し展示・観察も可能となった。
<ヒレタカフジクジラ>
学名:Etmopterus molleri
沖縄では水深500m付近に生息する全長50㎝ほどの深海ザメ。
生物発光する「光るサメ」として知られ、体が青白く発光する。飼育は極めて難しく、これまで長期飼育に成功した例はない。胎生種。
現在、2021年11月から人工子宮装置にて育成中の胎仔を展示中。
沖縄美ら海水族館が独自に開発した「サメの人工子宮装置」の展示を開始、装置内で育成中のサメの胎仔をご覧いただけます。
2021年12月20日(月)~2022年2月28日(月) ~2022年5月15日(日) ※この展示は終了しました
※生物の状況によっては展示を中止する場合がございます。
沖縄美ら海水族館「サメ博士の部屋」
船の科学館「海の学び ミュージアムサポート」
沖縄美ら海水族館では、沖縄の生物多様性に関する調査研究や、その保全活動に取り組んでおります。
今後も、近年個体数が減少している希少サメ類の繁殖生態の解明と、保全に貢献していきたいと考えています。