お知らせ
2022年12月24日 展示情報
サメ博士の部屋において、深海ザメ(ヒレタカフジクジラ)の胎仔の展示を開始しましたのでお知らせいたします。
本胎仔は2022年4月からサメの人工子宮装置で育成を続けてきた個体です。
薄暗い装置内で成長する胎仔の様子を覗き穴から観察できます。この機会にぜひご覧ください。
人工子宮装置 外観
人工子宮装置内で卵黄を吸収し成長するヒレタカフジクジラ胎仔
(画像手前の丸いものが卵黄)
2022年12月24日~2023年2月中旬まで(出産時期によって変動します)
※装置メンテナンスのため、週に一度5時間ほど観覧を中断する場合がございます。(不定期のメンテナンスとなり、事前にお知らせすることができません。)
※生体および装置の状況により展示を終了する場合がございます。あらかじめご了承ください。
沖縄美ら海水族館「サメ博士の部屋」
多様な繁殖様式が存在するサメの子宮内環境を再現し、胎仔を人為的に育成するための装置。
オオメジロザメやナンヨウマンタなど40年以上にわたりサメ・エイ類の飼育下繁殖に取り組んできた当館の技術をもとに開発(サメの人工子宮装置は現在、国際特許を申請中)。
≪「サメの人工子宮装置」について詳しくはコチラ≫
世界初!人工子宮装置をもちいた深海の発光ザメ「ヒレタカフジクジラ」胎仔の育成・人工出産に成功!
世界初!サメの人工子宮装置と育成中の胎仔を展示
<ヒレタカフジクジラ>
学名:Etmopterus molleri
沖縄では水深500m付近に生息する全長50㎝ほどの深海ザメ。
生物発光する「光るサメ」として知られ、体が青白く発光する。飼育は極めて難しく、これまで長期飼育に成功した例はない。胎生種。
現在、2022年4月から人工子宮装置にて育成中の胎仔を展示中。
沖縄美ら海水族館では、沖縄の生物多様性に関する調査研究や、その保全活動に取り組んでおります。
今後も、近年個体数が減少している希少サメ類の繁殖生態の解明と、保全に貢献していきたいと考えています。
船の科学館「海の学び ミュージアムサポート」