お知らせ

2023年04月21日 展示情報

新種のイソギンチャクを発見!世界初「リュウグウノゴテン」を展示

沖縄美ら海水族館ではこの度、福山大学の泉貴人氏と共同で新種記載論文を公表し、本種の世界初となる生体展示を開始しましたのでお知らせいたします。

リュウグウノゴテン
リュウグウノゴテン(新種)
学名:Telmatactis profundigigantica

  2006年4月のROV調査により沖縄諸島などから採集した個体を新種として報告。和名「リュウグウノゴテン」は、本種の鮮やかな色彩を、赤い屋根瓦で覆われた沖縄の宮殿に見立て名付けられました。
種小名の”profundigigantica”は、本種が深海に生息すること(profund=deep)や、大型となること (gigantica=huge)を表します。

 本属の新種記載は21世紀では初※1となります。
 本種は水深200mを超える深海底から発見され、個体の高さは90㎜以上と、太平洋に生息する他の種に比べ大型となる(約2倍)ことや、触手の数が96本と多いこと、触手の先が2つ、もしくは3つに分岐した両頭触手を有することなどが大きな特徴です。
 

(※1)本種の属するマミレイソギンチャク属は全世界から約30種が報告されており、ほとんどの種は19世紀から20世紀初頭に記載され、比較的浅い海域からのみ発見されていました。


水深207mでROVにより撮影した本種の生息風景


 当館のROV(小型の無人潜水艇)調査では、岩礁の陰や海綿動物の穴に身を隠すようにして生息する姿や、本種の周囲にジンケンエビ類が群がる様子など、貴重な生態の撮影に成功しました。


 当館では引き続き、飼育展示・調査を通して、本種の生態解明に取り組んでまいります。

展示場所

沖縄美ら海水族館「深海の小さな生き物」

展示個体

2個体

展示期間

2023年4月21日(金)~
※生物の状況により予告なく展示を変更することがあります。

このページに関するお問い合わせ先

沖縄美ら海水族館

TEL:0980-48-3748FAX:0980-48-4444

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