お知らせ

2024年11月08日 展示情報

精細な調査の結果判明!世界初展示「オオアカムツ」

沖縄美ら海水族館ではこの度、世界初となる「オオアカムツ」の展示を開始しましたのでお知らせいたします。

オオアカムツ
オオアカムツ
学名:Etelis boweni
英名:Giant Ruby Snapper

インド・西太平洋に分布し、国内では大隅諸島からのみ報告されているフエダイ科ハマダイ属の一種です。これまで近縁なハチジョウアカムツと混同されてきましたが、2021年に新種として報告され、2023年には日本初記録種として「オオアカムツ」の和名が提唱されました。本種はハチジョウアカムツより大型に成長し、尾ビレの上葉が黒いのが特徴です。

 


   オオアカムツと酷似するハチジョウアカムツ

本個体は、2024年10月に沖縄本島沖の水深約320mで採集されました。搬入直後は「ハチジョウアカムツ」と同定しましたが、頭部やヒレの色彩などから再度、形態学的・遺伝学的に精細な調査を行い、「オオアカムツ」と確定いたしました。
全長が約60㎝と大型であったことから、当館の重力式加圧水槽で治療した後、「深海への旅」コーナーで1番大きな「深層の海」水槽(容量230㎥)に移動し、世界初展示を開始しました。

 

当館では、引き続き深海調査を通して沖縄の深海生物の多様性解明に努めると共に、飼育展示を通して本種の生態解明や保全に役立てていきます。

展示場所

「深層の海」水槽

展示期間

2024年10月15日(火)~

展示個体

1個体(全長約60㎝)
※生物の状況により展示を終了することがあります。

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