お知らせ

2026年08月20日 展示情報

ノコギリザメの繁殖を目指し、メス個体を新たに搬入!

このたび、沖縄美ら海水族館では、ノコギリザメの繁殖を目的として新たにメス1個体を搬入しました。個体の状態が安定したことから、「深層の海」水槽における展示を開始しましたのでお知らせします。
本個体は、2026年3月末に伊豆半島西岸沖の水深約300メートルで行われた深海底引き網漁により採集されました。採集および輸送にあたっては、沼津市戸田漁港「日の出丸」の皆様にご協力いただき、陸路と航空機を利用して、約15時間かけて当館まで輸送しました。
搬入後は、飼育実績が豊富な鴨川シーワールドから餌付けに関する情報をご提供いただきました。また、当館職員による超音波画像診断装置を用いた健康観察に加え、呼吸や排泄の状況を丁寧に確認しながら、餌の種類や与え方を工夫しました。その結果、約4か月をかけて餌付けに成功しました。現在は水槽内の環境にも慣れ、元気に過ごしています。
 

  • 航空機による輸送の様子

  • 超音波画像診断を用いた健康観察の様子


当館ではノコギリザメの繁殖に世界で初めて成功しており、現在2014年と2017年に繁殖したオス2個体と、その親にあたるオス個体(2010年搬入)およびメス個体(2011年搬入)の計4個体を飼育しています。繁殖したオス2個体はいずれも約4歳で成熟が確認されており、今回展示を開始したメス個体との将来的な繁殖を目指します。

今回の展示は、採集や輸送に携わっていただいた沼津市戸田漁港「日の出丸」の皆様、ならびに餌付けに関する情報をご提供いただいた鴨川シーワールドの皆様の多大なるご協力により実現しました。改めて心より感謝申し上げます。 今後も個体の健康状態を注意深く見守りながら、繁殖に向けた取り組みを進めてまいります。
 


和名:ノコギリザメ 
学名:Pristiophorus japonicus
英名:Japanese sawshark
中名:日本鋸鯊


北海道から沖縄諸島にかけて分布し、沿岸の砂泥底に生息します。長く突き出した吻には、ノコギリ状の棘が並び、その中央部から左右一対の長いひげが伸びていることが特徴です。
小型魚類、甲殻類、軟体動物などを捕食し、水槽内では、長い吻で餌を押さえつけるようにして摂餌する様子が観察されています。当館の調査により、沖縄島周辺では水深200~300メートルに生息していることが確認されています。

※生物の健康状態などにより、予告なく展示内容を変更、または展示を中止する場合があります。

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