お知らせ

2026年06月11日 展示情報

深海で見つかった“謎の2タイプ” 実は「キイハナダイ」のオスとメスだった ~美しい光沢の鱗をもつ「オス個体」を展示中!~

沖縄美ら海水族館では深海に生息するハナダイ科の稀種「キイハナダイ」のオス個体を展示しています。

キイハナダイ

≪キイハナダイ≫
学名:Selenanthias sp.

全長12 cmほどのハナダイ科スミツキハナダイ属の一種。
神奈川県から琉球列島にかけての深場に生息する稀種で、沖縄島近海では水深200m前後に生息します。

展示場所

「深海への旅 個水槽」コーナー

展示個体

オス1個体
※生物の状況により期間前に展示を終了することがあります。

   


当館では以前から色彩や形態がわずかに異なる2タイプのスミツキハナダイ属魚類を採集・展示してきました。しかし、それらが別種なのか、同種内の変異によるものなのかは不明でした。
このたび、近畿大学を中心とした研究チームによりキイハナダイに性的二型(オスとメスで形態や色彩が異なること)が存在することが報告され、飼育員を悩ませてきた“謎の2タイプ”はキイハナダイのオスとメスに対応することが明らかとなりました。

さらに論文では、本種が成長に伴いメスからオスに性が変化する「雌性先熟型の性転換」を行う可能性も示唆されており、今後、水族館での飼育を通じてその過程を確認できることが期待されます。

 

当館では、今後も飼育展示および調査研究を通して、本種を含む多様な海洋生物の生態解明に継続して 取り組んでまいります。

参考論文

Nomura, R., Uechi, T., Kobayashi, Y., Miyamoto, K., Wada, H., & Miyazaki, Y. (2026). Sexual dimorphism and protogeny in two species of Selenanthias (Serranidae: Anthiadinae) collected from Japanese waters: R. Nomura et al. Ichthyological Research, 1-15.

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