お知らせ
2026年10月09日 展示情報
沖縄美ら海水族館では、沖縄県の県魚である「タカサゴ(地方名:グルクン)」の仔稚魚の長期飼育に世界で初めて成功し、育成した稚魚の展示を開始しましたのでお知らせいたします。
タカサゴ(ふ化4日目)
タカサゴ(ふ化約3ヵ月)
「サンゴ礁への旅 個水槽」
3個体(全長約5㎝)
※生物の状態により、予告なく展示を変更する場合があります。
当館では長年、タカサゴの繁殖に取り組んでおり、これまでに産卵行動や卵の発生に関する研究成果を表してきました。しかし、タカサゴ類の卵(直径約0.8㎜)やふ化した仔稚魚はとても小さく、長期間にわたって飼育することは困難でした。今回、初期餌料の改良など飼育方法を見直したことで、世界で初めてタカサゴの仔魚を長期間にわたり飼育し、稚魚に成長するまで育成することに成功しました。
展示は、2026年6月にバックヤードの水槽で採卵した卵からふ化した個体で、ふ化直後は全長約3.1mmでした。約3ヵ月経過した現在では全長約50.5mmとなり、体に成魚と同様の縦模様や尾びれの黒斑が見られる、タカサゴらしい姿へと成長しています。
タカサゴの成魚
<タカサゴ>
学名:Pterocaesio digramma
英名:Double-lined fusilier
沖縄県の県魚に指定されており、沖縄では「グルクン」の名で親しまれている魚です。日本では主に奄美大島以南のサンゴ礁域周辺に生息し、全長約30㎝になります。大きな群れをつくって生活することが特徴で、釣りの対象としても人気があります。また、沖縄では食用魚としてもなじみ深く、県民にとって身近な魚です。
沖縄美ら海水族館では、今後も、タカサゴの繁殖生態や初期生活史の解明に取り組み、繁殖・飼育に関する知見を蓄積するとともに、沖縄県の重要な水産資源である本種の保全や持続的な利用に役立つ研究を進めてまいります。